林道ファン〜林道探索が好きなバイク乗りの備忘録

林道にロマンを感じるバイク乗りが、日々変わりゆく関東甲信越の林道を実走調査して記録に残しています。

福島県・林道 滝ノ作・寺作線

古殿の集落からごく近く、かつ国道から直結している山岳系ピストン林道

探索年:2018年10月

所在地:福島県石川郡古殿町

舗装状況:ピストン一部舗装

難易度:車重200kg以上走行可

一口メモ:国道349号から直結し、登り勾配基調のピストンダート林道。総延長約4kmで、前半の約1.5kmは舗装路が続く。全体的に道幅は狭いが、路面はほぼフラットでピストン林道の中では大型車も走りやすい。

 

 

国道349号が通る古殿町周辺には多くの未舗装林道が存在していますが、ここ古殿町の集落内から人知れず存在している林道が、林道 滝ノ作・寺作線です。

 

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国道349号線から直接林道が分岐しています。 入口には林道標もあり、国道から見落とすこともないでしょう。一見、民家へと続く路地の入口といった雰囲気です。

 

 

国道から右に分岐して山に延びている道が、滝ノ作・寺作線です。

 

 

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滝ノ作・寺作線の林道標です。木製のきれいな林道標が道路脇に立っています。

 

 

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林道入口から1.5kmほどは舗装路が続いていましたが、その後未舗装に切り替わりました。森林伐採の幅広のトラックが入っていたようで、しっかり踏み固められたフラット路面が緩やかな上り勾配で続いています。

 

 

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水を流すためのU字溝がありますが、土でほぼ埋められてしまっています。雨で土が流されて自然に埋まってしまったのでしょうか。

 

 

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2つに進路が分かれる分岐点に差し掛かりました。どちらに進めばよいのでしょうか?とりあえずバイクを降りて正面の道を確認しに行ってみましょう。

 

 

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キャタピラーや重機の転回場なのでしょうか、路面が掘り返されてぐちゃぐちゃになっています。バイクではとても乗って進めるような路面状態ではありません。

 

 

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うーん、先の状況がとても気になるが、CRFではとても突っ込んでいく勇気はないな!

 

その先の路面は、相当な急勾配でカーブで消えています。意外と新しく見える白いコンクリート舗装が見えていますが、とてもバイクで進んでいく気にはなれません。先の状況が気にはなりますが、こちらはどうやら支線のようなので、ここで引き返すことにしましょう。

 

 

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それでは先ほどの分岐から進路を右にとって進んでいくことにしましょう。やはりこちらが本線のようですね。

 

 

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ここからは勾配がきつくなっていきますが、途中にはこのように路面が掘れている個所もあり注意が必要です。

 

 

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その先では一部アスファルト路面が現れたりしますが、すぐに未舗装に戻ります。

 

 

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ここでは右に大きくカーブしてさらに高度を上げていきます。右手は大きく切れ落ちた谷になっており、明るく開けた場所になっています。

 

 

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先ほどの地点からは、カーブの先に谷筋に沿って一層と高度を上げていく道筋を確認することができます。この林道で一番特徴のある区間になっています。

 

 

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周辺の木々に混ざって、竹が溶け込んで生えて自身の存在をさりげなく主張しているのが印象的な場面です。路面状態も良く、気持ちよく走っていくことができます。

 

 

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勾配を上り切ると、この先林道は下りに転じていきます。ここが峠地点のようです。

 

 

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U字溝前後が舗装されています。ダート部分も路面はフラットで、引き続き緩やかな下り勾配が続きます。

 

 

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ここは少しだけ上り返していますが、カーブの先からは再び下り始めます。

 

 

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左カーブが続き、ダート区間唯一?のカーブミラーが見えてきました。地形図上でも終点は近いようです。

 

 

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カーブミラーを越えると道の先に開けた広場が見えてきました。おそらくあそこが終点でしょう。

 

 

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少し開けた広場があり、展開できるスペースになっています。道はここで突然終わっており、この先開拓されるような雰囲気もありません。

 

 

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終点は山の中腹で、周囲は木々に囲まれているため展望もありません。特に見どころもないのですぐに引き返すことにしました。

 

 

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帰りの唯一見晴らしの良い谷筋のカーブで一枚。当日走行した時点では、起点側を除いて近年伐採でこの林道が利用された形跡はありませんでしたが、路面状態も良く走りやすいピストン林道でした。

 

 

(2019年10月15日公開)