福島県・いわき市三和町のピストンダート
地形図で確認できる気になる軌跡と長さの林道だが、その実態は?
探索年:2018年10月
所在地:福島県いわき市三和町下永井
舗装状況:ピストン全ダート(ゲートまで)
難易度:車重200kg以上走行可
一口メモ:磐越道いわき三和ICから近くに位置し、県道を複数回分岐してさらに一歩入った、軽井沢集落から分岐しているピストンダート林道。探索時に林道標を発見できなかったため、名無し林道と位置付けていますが、地図で見た限りそれなりの距離があるようなので、おそらく林道名は実在しているものと思われます。国有林林道につき、途中にゲートがあるため一般車両が走れるのはわずか1km弱ですが、山間の静かな雰囲気を感じることができるフラットな林道です。
磐越道いわき三和インター付近には数多くの林道が存在していますが、地図を確認していると新たにとても気になる道の軌跡を描いた、林道らしき道筋を確認することができます。しかもよく見てみると、結構な長さの林道のようです。グーグルマップからストリートビューで確認してみても、当然集落までの画像しか確認できません。ならば実際に訪れてその存在を確認してみることにしましょう。
拡大して道の軌跡を追っていくと、かなり山の奥地まで林道らしき道が右に伸びていることが分かります。
三和町下永井の軽井沢集落です。この先の分岐を右に曲がり、目的の林道へと向かいます。
右折した道は軽トラ幅の狭い舗装路が奥へと続いています。
最後の民家を境に舗装が途切れて、ダートに変わりました。目的の林道は右手に伸びています。左への舗装路はすぐに一軒の民家の庭先で終了となり、あらかじめ地図で確認しておかなければ、誤って左へ曲がりそうになる場所です。
路面状況はフラットで、固く締まっており走りやすそうです。
少し進むと倒木がありましたが、応急的に切り倒されて避けて通行できるようになっていました。
この先で開けた場所があり、一見進路を失いそうになりましたが、右手に車道が続いています。
再び樹林帯に入ると、路面状況も大変良く気持ちよく走行していくことができます。
道は樹林帯の中を適度にカーブを描きながら、ゆるやかな勾配で徐々に高度を稼いでいきます。
ここはちょっとした天然の法面のような地形が目に付きますが、それよりもまるでコンクリート舗装のような硬い路面の方が特徴的です。
展望は望めませんが、適度に日の光が差し込み暗い雰囲気は感じられません。路面は土質ですが固く締まっており、オンロードタイヤでも不安なく走れそうです。
あっ‼あれはもしや⁉
気分良く走っていると、カーブの先に突然黄色い障害物が見えてきました。
やはりゲートでした。遮断式のしっかりしたゲートで、全く左右にスキがありません。ここは潔く引き返すしかないでしょう。林道入り口からゲートまで約1km弱と短い距離でしたが、雰囲気の良いダート区間を楽しむことができました。
本当はこの先もまだまだ距離が続いていることが分かっていたので、終点までバイクで走りたかったという気持ちを強く残しながら、Uターンすることとなりました。
(2019年5月公開)